ピツニーボウズが世界水準のソリューションを含む商取引支援サービス「コマースクラウド」を発表

デジタルコマースと配送の400億ドル市場への進出に向け、事業を再構築

2016年4月26日コネチカット州スタンフォード ――革新的な製品とソリューションを提供することで商取引(コマース)の原動力となっているグローバルなテクノロジー企業のピツニーボウズ(NYSE:PBI)は、今日、「ピツニーボウズ・コマースクラウド(Pitney Bowes Commerce Cloud)」の発売を発表した。これは、商取引のあらゆる場面で活用できるソリューションや解析ツール、APIなどへアクセスが素早く柔軟にできるようにするサービスで、顧客の発掘、ビジネスチャンスの開拓、コミュニケーションの構築、あらゆる場所への発送業務の強化と支払い業務などが可能となる。ピツニーボウズは、デジタル商取引と配送の400億ドル市場で、事業の再構築に乗り出す。

今日、ニューヨークで発表されたこの新しいクラウドに含まれるソリューションやサービスは、95年以上もの間、業界リーダーでありつづけたピツニーボウズならではの革新的技術、セキュリティ、信頼性が活かされており、郵便配送業務およびデジタル取引の戦略進化におけるマイルストーンとなるものだ。ピツニーボウズ・コマースクラウドを使えば、どんな規模のビジネスでも、パソコンやモバイル機器、固定装置や各種APIなどを通じて、郵便配送業務、デジタル商取引、ロケーションインテリジェンス、顧客情報管理、顧客エンゲージメント、支払ソリューションなどのサービスに簡単に安全にアクセス出来るようになり、あらゆる商取引の簡素化と革新が可能になる。

「今日の社会では、郵便、配送、支払といった業務が、商取引の中でかつてないほど重要な位置を占めています」と、ピツニーボウズの会長で最高経営責任者(CEO)のマーク・ローテンバーグ氏は言う。「ピツニーボウズ・コマースクラウドは、このような課題に対する当社の考え方を示すもので、当社の最新技術をフルに活用しています。また当社が、ビジネスの現場でさまざまな困難をすばやく柔軟に解決してくれるソリューションがほしいという、顧客の皆さまの必要性を十分理解していることの表れでもあります。ピツニーボウズは、ほぼ1世紀にわたって郵便配送業界をリードしてきており、複雑な商取引の世界にもっとすばやく適応したいと願う大小さまざまな企業にとって、信頼できる、また信頼されているパートナーなのです」

ピツニーボウズが発売するのは、小包や定形外郵便物の配送を簡素化する革命的なオフィス向け配送アプリ「SendProTM」だ。新しいクラウドに含まれるこのオフィス向けツールで、ビジネスにおける複数の業者による配送業務をオンラインで管理することが可能になり、サービス内容と値段を見ながらそれぞれの品物について最適の業者を選ぶために必要な情報を入手できる。クラウドベースの オフィス向けマルチキャリア配送ソリューションとしては、SendProTMが市場初となる。SendProTMを使うことで、中小企業もクラウド経由で、大手の配送企業やオンライン販売企業と同じテクノロジーに無駄なコストをかけずにアクセスできるようになる。

SendProTMは、ピツニーボウズコマースクラウドの性能と柔軟性の一例だ。SendProTMは、例えばConnect +のようなピツニーボウズの郵便発送ソリューション経由で、あるいはパソコンからはSaaSソリューションとして、さらにはタブレットおよびWindows10とMicrosoft Apps Storeを使用する2億5000万以上もデバイスに対しては、モバイルアプリとして配信される。SendProTMは、他のピツニーボウズのクラウドベースの機能も使用しており、例えば宛先住所確認機能は、過去1年間で10億か所もの住所を確認し、クラウド経由でピツニーボウズの顧客が持つデータをアップデートしてきた。

SendProTM はまた、新たにピツニーボウズ・コマースクラウドに含まれることになったピツニーボウズ Purchase Power の金融サービス機能も活用しており、 これは2016年中にパブリック APIとして利用が可能になる。 Purchase Power を使えば アメリカ合衆国郵便公社の小包配送料金の支払いが可能となり、またピツニーボウズのリワード・プログラムによる無料配送も利用できる。この支払ソリューションを利用すれば、支払や請求が確実になり、どのようなキャリア経由の配送業務もさらに簡素化することができる。

高まる海外商取引の簡素化への需要には、ピツニーボウズは新しく Global Trade Solutionを発売する。これもピツニーボウズ ・コマースクラウドで配信され、通関手数料、関税、通貨の換算などの計算業務を簡素化する。

長年にわたるテクノロジー開発の経験を活かし、ピツニーボウズは、一般顧客のみならず事業者や企業の開発者にも役立つ一連の APIを発売し、モバイルおよびウェブアプリのサービスを充実させる。このセルフサービスのポータルサイトでは、ロケーションインテリジェンスや配送テクノロジーを使って、新しいアプリを開発、展開、管理できるリソースが用意されている。例えば住所、デモグラフィック属性、ロケーションベース情報といったジオデータを使って、日常使用するアプリケーションや、ビジネスプロセスや、業務の流れに取り込むことができる。

他にピツニーボウズ・コマースクラウドを通して利用可能なアプリケーションは、次のとおり。

  • Pb SmartPostage ―  オンラインの郵便発送ソリューション
  • Spectrum On Demand
  • Universal Address Management ― 宛先の確認および正規化
  • Relay Hub ― クラウドベースの郵送ソリューション
  • EngageOne Video ― パーソナライズされた対話型ビデオ
  • Borderfree Marketplace小売業者向け海外配送
  • Borderfree Retail ― エンド・ツー・エンドの越境ショッピング体験
  • Global Financial Services ― 安全で確実な支払ソリューション   
  • Clarity solutions
  • Enroute Shipping ― クラウドベース、SaaSの輸送管理ソリューション
  • SendSuite Tracking Online ―  受領荷物の追跡

ピツニーボウズ は2016年、さらに新しい複数の製品をピツニーボウズ・コマースクラウドに加える予定だ。同社のデジタル資産のうち利用可能な資産(顧客エンゲージメントソリューション、ロケーションインテリジェンス、顧客情報管理など)を、ユニークに組み合わせたものになる。

ピツニーボウズ は、アマゾンウェブサービス (AWS)、セールスフォース・ドット・コム、ゼネラル・エレクトリック、マイクロソフト、アピジー、 モンゴDB 、オクタといった主要なクラウドテクノロジー企業と提携し、信頼できる近代的なデジタル顧客体験、迅速な製品開発、スケーラビリティ、市場へのスピードアップなどを提供している。

ピツニーボウズはまた、アマゾンウェブサービスのベストプラクティスや最新サービスが、自社のプロダクトライン全体に渡って利用されていることを確実するため、選りすぐりのメンバーによるクラウドセンターを設立した。

「当社とピツニーボウズは、数年前から業務提携しています。ピツニーボウズが、業界トップクラスのソリューションを手軽で、柔軟で、安全なクラウド環境にてオンデマンドで提供できるようにするためです」と、アマゾンウェブサービスのワールドワイド・パートナー・エコシステムのテリー・ワイズ副会長は言う。「ピツニーボウズの開発に対する熱心さは、素晴らしいと思います。当社のクラウドを通じてロケーションインテリジェンス、データ品質管理、郵便配送、デジタル文書管理、データ分析機能といった機能を使いたいという顧客のニーズに、よりよく応えようとしているのです」

「ピツニーボウズ・コマースクラウドにより、当社のデジタル商取引、郵便、配送、支払機能のポテンシャルを最大限に引き出し、150万もの顧客がコミュニケーションや配送、支払いをより簡単にできるようにすることで、事業の再構築を図っていきます」と、ローテンバーグCEOはつけ加える。「このことは、当社がこれまでの90億ドルの郵便市場から、まさに成長しつつあるデジタル商取引と配送の400億ドル市場へと、進出することを意味しています」

ピツニーボウズについて

ピツニーボウズ (PBI) は、顧客情報管理、ロケーションインテリジェンス、顧客コミュニケーション支援、発送と郵便業務、グローバルeコマースの分野において、革新的な製品やソリューションを提供しているグローバルなテクノロジー企業。世界中約100か国の、150万以上の顧客がピツニーボウズの製品、ソリューション、サービスを利用している。詳しくは、www.pitneybowes.com/jp