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小包自動仕分けシステムがもたらすeコマースへの参入機会

eコマースの成長が牽引する、発送する小包の仕分けや管理の自動化が、どのように進められているかを解説する。

「当社の調査では、アジア太平洋地域における (eコマースサイトでの消費者の年間支払い額の)年間成長率が少なくとも 20%に達しています」 Stefan Berndt,
Senior Product & Business Development Manager,
Pitney Bowes, Sortation Solutions, Europe & APMEA

アジア太平洋をはじめとする多くの地域では、eコマースの急成長に伴い、小包の配送量が急増しています。購入したい商品が以前よりもずっと簡単に手に入れることができるようになった消費者にとって、これは良いニュースと言えます。しかし、多くのオンライン小売業者や配達サービス業者にとっては、小包発送量の増加が様々な解決すべき課題をもたらしています。

全ての小包を正確に・早く・効率的に宛先まで届けるにはどうすればよいのでしょうか?貴社において製品配送の需要増大に直面しているなら、発送する小包の仕分けを自動化し、管理することを検討すべき段階にあるのかもしれません。こうした動向は、製品の即日配送のニーズが今後も増え続けることを示唆し、このような競争環境においては、最先端で付加価値の高い配送処理サービスを提供していることが、成功を勝ち取るカギとなります。

eコマースは未曽有の成長領域

グローバルなeコマースの成長は凄まじいものがあります。「当社の調査では、アジア太平洋地域における (年間に消費者が eコマースサイトで支払った総額の)年間成長率が少なくとも 20%に達しています」と話すのは、ヨーロッパおよび APMEA 地域で仕分けソリューションの製品およびビジネス開発を担当するピツニーボウズのシニアマネージャー、Stefan Berndt 氏です。これはむしろ控えめな数字かもしれません。例えば、デジタルマーケティング調査会社 eMarketer が発行した 2013 年 6 月のレポートには、アジア太平洋地域における商品およびサービスのオンライン取引による年間売上高は 20.9%増加し、2015 年には 6,060 億ドルに達すると記載されています。また、グローバル全体では、eコマースの売上高が 2015 年末までに 1.5 兆ドル (米ドルベース)を超えると推定されています。

もちろん、インターネット利用者が形成するこのホットな市場は、企業にとっては商品を売り込む絶好の機会となります。こうした全てのオンラインでの購入に対して、物理的な配送が必要だとすれば、小売業者や運送業者は、自社の小包配送システムを見直し、効率性を高め、コストを削減する方法や、顧客サービスの向上を模索し続けなくてはなりません。

自動仕分け

配達する商品の数が増えれば、当然、必要となる人的リソースも増加します。「量の増加に伴い、人件費は増え続けています」と話すのは、ピツニーボウズで仕分けソリューションおよび製品マーケティングのマネージャーを務めている Eric Kempton氏 です。「このままですと、サービスと価格の両方を厳しく追求する消費者からは、そっぽを向かれてしまいます。だからこそ、自動化を推し進め、効率性向上・コスト削減。市場シェア拡大を図るべきなのです。」

Berndt 氏には、大企業や民間運送業者、国の郵便事業に対し、増加の一途をたどる数量に対処する小包の自動仕分けシステムの導入を支援してきた実績があります。例えば、中国郵便サービスにおける膨大な量の配達物の処理対応に携わっていました。「中国では現在、各仕分けセンターにて、最大 20万 件/日の小包を処理する必要があり、このままいくと、最大 50万件/日に達する可能性があります。ですから、手作業には頼れません。自動化への投資は必須なのです。」

自動仕分けシステムでは、人手に頼ってきた反復作業のほぼ全てをテクノロジーに置き換えます。自動化ステムでは、小包がコンベヤー上を移動する間、重量や形状を計測し、配送料を計算、ラベルの印刷と貼付を行い、適切な積み込みエリアへの経路指定を自動で行います。小包の追跡機能は、高度なソフトウェアと統合されています。ピツニーボウズの自動仕分けシステムは、発送する小包のサイズ、サービス契約で明記された納期、特殊小包の対応に必要な機能、そして特に処理する小包の数量に合わせてカスタマイズ可能な共通インフラストラクチャが用意されている、と Berndt は説明します。

「当社のシステムは、高いモジュール性と柔軟性を有し、期間とコストが抑えられる構成方法と実装方法に基づいています。」と Kempton 氏は補足します。「システムを運用形態に無理やり合わせるモデルではありません。システムは、顧客の要件と今後の成長性に基づき構築されます」。これらのシステムは、設計により、処理能力が 毎時 1,000 件以下のものから 毎時 14,000 件を超えるものまで実現可能です。

「実際にはアプリケーションの要件次第です」と Berndt氏 は言います。「顧客やクライアントと十分に話し合ってニーズを明らかにした上で、全体を俯瞰する形で、エンジニアリングチームやベンダーと一緒に改めて考えて設計する、というのが当社の考え方です。」

将来のイノベーション

厳しい競争にさらされている小売業者や運送業者にとって、迅速な配達は対処すべき優先課題の1つです。Berndt 氏は、一部の Web サイトでは、既に商品が何時間後に受け取れるかを消費者に連絡するサービスが始まっている、と指摘しています。「とんでもないサービスですが、将来の付加価値サービスになるものと予見できます」と話します。

「人々は今すぐに欲しいと思っています。店に出向かずとも、商品を手に入れるという体験がしたいのです」と Kempton 氏は言います。「消費者向けの運送業者は、こうしたオンライン小売業者や配送ハブ拠点との提携を進めています。そのため、ある時刻までに注文した商品は、その日のうちに受け取ることができます。狙いは、このようなサービスを、差別化要素として位置づけることにあります。」

eコマースの成長と共に、様々な配達オプションが追加できるようになるかもしれません。消費者は、1日により多くの注文品を受け取れるようになったり、自宅または主要拠点に設置された電子式のロッカーボックスで商品を受け取ったりができるようになるでしょう。こうした "インテリジェントロッカー" は、ドイツ、ノルウェー、ポーランド、アジアの一部といった地域ではすでに広く普及しており、英国でも増加しています。消費者は、精度の高い追跡や、発送後の経路変更を容易に行ったりできるようにもなるでしょう。というのも、自動仕分けシステムがこのような自動処理を可能にしてくれるからです。また、当社のモジュール型設計により、現在の自動仕分けシステムに対しても、次なる革新的機能を搭載することが可能となっています。

「少なくとも今後 2年間は、数多くの付加価値サービスが提供されていくでしょう。」と Berndt氏 は言います。ただし、eコマースの競争激化は、送料や配達料金の値下げなど、サービス以外の面でも消費者に恩恵をもたらす可能性がある、と説明します。

つまり、小包配送量の増加は、オンライン小売業者にとって大きなビジネスチャンスとなりうるでしょう。しかし、成功に伴い、効率性と管理を実現できる小包の仕分け技術の採用は、益々重要になってきます。自動仕分けシステムは、フィジカルとデジタルソリューションの融合により、オンライン小売業が市場で勝ち続けるためのカギとなるでしょう。