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ピツニーボウズ、小包の発送に関する調査結果を発表 2014年以降、世界の小包の取扱量が48%増加したことが明らかに

日本は中国、米国に次ぐ世界第3位の市場

2017年10月16日

商取引を活性化させる革新的な製品とソリューションを提供するグローバル・テクノロジー・カンパニーのピツニーボウズは、過去2年間で世界の小包の取扱量が48%増加したと発表しました。これは、今年で2回目となる小包の発送に関する年次調査の結果明らかになったものです。小包の取扱量は、2014年の440億個から2016年の650億個へと増加しました。この傾向はとどまる気配を見せず、本調査に基づく予測では、2017年から2021年までに小包の取扱量は毎年17-28%増えると見られています。

本調査は、中国、米国、日本、ドイツ、英国、フランス、イタリア、オーストラリア、ブラジル、カナダ、インド、スウェーデン、ノルウェーといった13の主要な市場において、企業から企業、企業から消費者、消費者から企業、消費者委託の31.5kg以下の小包の取扱量や送料を調査したものです。

小包の取扱量では中国(310億個)、米国(130億個)、日本(94億個)が最も多く、送料の面では米国(10兆5千億円)、中国(6兆5千億円)についで日本(2兆4千億円)が同じく上位3位となっています。日本における小包の取扱量は2015年から2016年に2.8%増加し、同時期の送料は2.5%増加しています。2016年の小包1個あたりの送料は255円と、前年から横ばいでした。

最大の市場である中国は、今年の調査から新たにが調査対象に加わりました。中国における小包の取扱量は2015年の210億個から2016年の310億個と、1年間で52%増加しています。半面、本調査では、中国を除いても、世界における小包の取り扱いは急激に伸びると予測しています。調査対象となっている他の12の主要市場における取扱量は、2012年以降毎年平均4.3%増えており、2021年までに毎年4.5~5.4%の伸びが見込まれています。昨年から2桁の成長を見せた市場はインド(22%)、オーストラリア(13%)、英国(12%)で、調査対象国の中で最も成長率が低かったのは日本(2.8%)、フランス(4%)、カナダ(4%)でした。

本調査によると、小包の急速な増加とラストマイルへの挑戦(中継地点からエンドユーザーへの配送)が、市場全体の革新のけん引役になっています。宅配ボックス、クラウド配送、オンデマンド配送サービス、夜間および週末配送、ドローンの活用など、新しいトレンドやテクノロジーによって、配送時間の短縮や配送費用の削減、柔軟性の向上が実現し、消費者の配送体験に影響を与えています。

日本では小包の取扱量やサービスレベルの高まりによって、配送業者の労働力不足が課題となっています。主要配送業者は小包配送業務の見直しを行い、配送料の値上げを発表しました。このような状況下で、迅速な解決法のひとつとして考えられているのが宅配ボックスの利用促進です。日本政府は国内での宅配ボックス設置への助成を発表し、設置費用の半額を補助する制度を新設して約5億円を計上しています。大手配送業者も宅配ボックスへの投資を行い、自動運転車やドローンによるサービスの実用化に向けた開発に取り組んでいます。大手配送業者が扱える小包の量が限られるため、当日配送を行うために中小規模の配送業者と提携する小売業者も見られます。

ピツニーボウズジャパン株式会社 代表取締役社長のベンハー・メスフィン、は次のように述べています。「増加する需要や変化する小包配送事情への対応は、大企業から中小企業まで、組織の規模を問わず困難なことです。企業の配送ワークフローをデジタル化することで、配送業者の配送タイミングや費用を効率化できるだけでなく、追跡機能の追加、依頼主と届け先の両方のプロセスを簡素化・スリム化につながり、顧客体験の向上をもたらします。」

 

ピツニーボウズについて

ピツニーボウズ(NYSE:PBI)は、インターネットでつながったボーダーレスな商取引の世界において、何十億にもおよぶ物理的な発送業務およびデジタル・トランザクションを支援しているグローバル・テクノロジー企業です。フォーチュン誌500社の9割の企業を含む世界のお客様に、顧客情報管理、位置情報活用(ロケーションインテリジェンス)、顧客コミュニケーション支援(顧客エンゲージメント)、発送と郵便、そしてグローバルeコマースの分野において製品やソリューション、サービス、データを提供しています。また、革新的な技術を備えた「ピツニーボウズ・コマースクラウド」では、商取引をけん引するピツニーボウズの幅広いソリューションやアナリティクス、APIの使用が可能となります。詳細は、日本語サイト(http://www.pitneybowes.com/jp)をご覧ください。